数々の疑惑

『誰も見たことがないチラシ?』

小林議員と、当時秘書の黒瀬議員が、政務活動費を使って印刷・配布したとしていたチラシは、実に50万枚以上。

しかし、配布した北区の住民にアンケートを取ると、誰も「見た」という人はいない。

チラシはどこへ? 印刷代、ポスティング代として支出された、政務活動費(私たちの税金)はどこへ?

『議員・秘書・友人による組織的犯行?』

秘書だった黒瀬氏は、チラシ印刷に関しては、まずは自らが経営する会社に発注し、ポスティングは、友人が経営する会社に発注していたとのことです(それぞれの社名の領収書で、政務活動費を支出)。

しかし、黒瀬氏の経営する会社は印刷機を有しておらず、追及されると、「友人の会社に下請けに出していた」とのこと。さらに、その友人の会社も、集合住宅の一室にあり、とても大量の印刷ができる会社とは思えません。

そもそも、はじめから印刷やポスティングの発注などはなく、政務活動費を支出するためだけに、都合よく、自分や友人の会社の領収書だけを使っていたのではないでしょうか。

『小林議員が被害者?』

いよいよ「チラシは印刷も配布もされていなかったのでは?」の追及が強まり、小林議員が主張したのが、「印刷業者が精神疾患だった。だから、印刷も配布もしてくれていなかった!」という、「自分が被害者なんだ」というものでした。

「4年間にわたって、50万枚を超えるチラシを印刷・配布したつもりが、実は1枚もされていなかった・・・」なんてことに気づかないはずはありません!誰がこんな言い訳を信じるのでしょうか!?

『監査へ提出した書類は嘘?ねつ造?①』

チラシの印刷・配布の実態を疑われ、小林議員が慌てて監査に提出したチラシがこれです。

印刷の領収書が「平成26年4月10日」、ポスティングの領収書が「平成26年4月15日」となっているチラシに対応するものだそうですが・・・

このチラシには、「本年度の所属委員会は健康福祉委員会。しかも副委員長です@@。」との記述。

しかし、このことが決まったのは、5月のこと。まさか、未来のことが書かれた記事!???

いや、監査の指摘を受け、慌ててチラシを偽造し、前後関係を誤るお粗末なミスを犯したのでしょう。

『監査へ提出した書類は嘘?ねつ造?②』

同じく、監査に「チラシはちゃんと発注していた」と、提出した発注書がこちらです。

ここには、友人の経営する「有限会社プライアントサービス」の記載がありますが・・・、

しかし、この社名は、平成23年8月30日の社名変更以降のもの。発注書の日付の平成23年5月11日時点では、「有限会社ジーピートレーディング」だったのです。

なぜ、存在しない未来の会社に発注を!???

いや、これも監査の指摘を受け、慌てて偽造し、前後関係を誤ったのでしょう。

『黒瀬秘書が書いた領収書』

上が、黒瀬氏の給与の領収書。つまり、黒瀬氏が書いたもの。

下が、友人の会社「有限会社プライアントサービス」が発行した領収書。

同じ筆跡に見えませんか??

このことは議員総会、百条委員会でも追及され、当初はとぼけていた黒瀬議員も、最後には「自らが書いたと思う」と認めたのです。

『繰り返された証言拒否』

小林よしか議員は、百条委員会で20回以上にわたり、証言拒否をしました。

証言拒否は、「証言をすることで、刑事上不利になる場合」にのみ、認められるのです。

つまり、証言拒否をするということは、「刑事上不利になる事実が、胸に秘められている」ということです。

百条委員会でも、「説明義務を果たせば罪に問われかねないという状況にあるということを自ら認めたものと考えられる」と結論づけられています。

『1万枚を超える名刺。渡した人を、誰一人覚えていない』

「1万枚を超える名刺を印刷し、支援者などに配った」としている小林よしか議員。

しかし、配った相手は誰一人覚えていないとのこと。もちろん、現物を示すこともできませんでした。

ここまで疑われている状況で、本当に1万枚の名刺を配ったなら、支援者に声をかけ、現物が手元にないか確認してまわるものでしょう。しかし、そんなことも「していない」とのことでした。

潔白を晴らす努力を一切しないのは、議員としてあるまじきことです。いや、そもそもはじめから名刺など存在せず、「探しても無駄」ということを、本人はわかっているのではないでしょうか。

この名刺の印刷代も、しっかりと政務活動費(私たちの税金)から支出されています。

『出頭拒否の友人と、頻繁に連絡を取り合っていた黒瀬議員』

この事件の重要人物と目されていた、黒瀬議員の友人で、印刷会社の吉田誠也氏。

百条委員会で約半年間にわたり出頭請求をするも、それを無視し、最終的に出頭拒否の罪で、刑事告訴されました。

驚いたのは、この間に、黒瀬議員が吉田氏と頻繁に電話でやり取りしていたということ(百条委員会の質問で発覚)。自らの潔白を証明するために、「出頭してほしい」と頼まなかったのでしょうか。まさか、口裏合わせや、出頭しないように指南していたのではないかと、疑いたくもなります。


『二人を糾弾した、百条委員会の報告書』

百条委員会でも、二人の疑惑はますます深まり、何よりも、不誠実な対応が明らかになりました。

報告書では、「不誠実」「当事者意識が欠如」「潔白を晴らす努力が全く感じられない」「説明責任を果たしていない」と厳しい指摘が続きました。これらの指摘は、維新の会の委員も含む、全会一致の見解です。

こんな議員に、あなたは議員でいてほしいですか?

こんな議員に、税金から報酬が払われ続けることを、あなたは許せますか?